2024年7月25日掲載
皆さんは「SIMフリースマホ」をご存知でしょうか?最近では利用する人も徐々に増えてきています。今回は、そんなSIMフリースマホについて詳しく解説し、仕事で利用する際の注意点についてもお伝えします。
これまでスマートフォンは、契約をした特定の通信キャリアでしか利用できないように制限する、いわゆるSIMロックがかかっていました。そうしたSIMロックが解除され、どの通信キャリアでも使える状態になったスマートフォンのことを「SIMフリースマホ」と言います。
「移動端末設備の円滑な流通・利用の確保に関するガイドライン」(SIMロックガイドライン)の改正により、2021年10月1日以降は正当な理由がない限り、SIMロックを設定せずに販売することが義務付けられたため、現在ではSIMフリー(SIMロックが設定されていない)端末が増えています。これによって特定の通信キャリアに縛られずに自由に通信会社やプランを選択でき、ビジネススタイルに合わせて柔軟な使い方ができるようになりました。なお、現在、SIMロックされている端末も、ロックを解除することが可能です。
SIMフリースマホには以下のようなメリットがあります。
SIMフリースマホは制限なくどの通信会社のSIMでも通信が可能なので、自分の使い方にあったサービス内容や利用料金を選べるようになります。
ただし、通話やインターネットができても、一部のサービス、例えばスマートフォンに標準でインストールされているアプリや独自アプリ、キャリアメールなどを利用できない場合もあります。メーカや各携帯電話会社で対応状況を公開しているので、契約前に確認が必要です。
通信料金を比較して手ごろな通信業者やプランを選ぶことができるので、費用を抑えることが可能です。そのため、例えば、中古品や型落ちなどのリーズナブルなSIMフリースマホ(※)を購入し、SIMカードを差し替えることで費用を抑えて機種変更することも可能となります。
海外では通常、現地の通信サービスに対応したSIMカードに差し替えて利用しますが、国ごとで異なる周波数や通信キャリアのサービスに対応している機種であることが前提となります。SIMフリースマホであれば、現地のSIMカードを挿せばすぐに通信ができます。
※ 使用できる周波数および端末については、ご利用の通信事業者にご確認ください。
デュアルSIMとは、1台のスマートフォンに2つのSIMカードを装着して利用する機能のことです。通常スマートフォンは1台に1枚のSIMカードを差し込んで利用しますが、デュアルSIM対応のスマートフォンは2枚差し込めるので2つの電話番号を使い分けるなど、使い道が広がります。
なお、デュアルSIM対応のスマートフォンには、SIMカードを差し込むスロットが2つあるタイプや、SIMカード1枚とスマホ内蔵型のSIM(eSIM)が利用できるタイプがあり、どちらのタイプもスマートフォン自体がSIMフリーであれば、1台のスマートフォンで2つの回線を切り替えながら利用できます。
以下のような場合に、デュアルSIM対応のスマートフォンがSIMフリーの状態なら、さらに柔軟なスマートフォンの使い方ができます。
逆に、以下のようなデメリットもあると言えます。
SIMフリースマホで契約をすると、選ぶ回線によっては対面サポートが受けづらくなることがあります。手続きやサポートをオンラインで完結させることで利用料金を安価で提供することを実現させていることが多いため、SIMフリーにした後に契約した回線では対面サポートが受けられない、もしくは有料でのサポートになる場合があります。 いつも対面での契約・手続き・サポートを利用していた方にとっては不便に感じるかもしれません。
通信キャリアの提供する一部のサービスやサポートが利用できない場合があります。日本独自の機能や周波数帯に非対応であったり、地域によっては通信状況が悪い場合もあり、どの回線でも利用できるわけではありません。
SIMフリースマホを利用するには、通信キャリアを選択する必要がありますが、ビジネスでの利用では通信が途切れると業務上支障をきたすため、通信が安定しているキャリアを選択することが重要なポイントとなります。
ビジネスで扱う情報は機密性が高いものが多く含まれているため、MDM(モバイルデバイスマネジメント)のようなしっかりとしたセキュリティ対策の導入が必要となります。
これらの点において、ワイモバイルはソフトバンクの通信回線を利用することから安定した通信を提供でき、SIMフリースマホに対してもセキュリティ対策をすることが可能です。
また、ワイモバイル法人オンラインストアではSIMカードのみの契約が可能です。24時間365日、オンラインでいつでも手続きが可能なのでぜひご活用ください。
SIMフリースマホは、自由度の高さが魅力の一つですが、その分、自己責任で選択する必要があります。特にビジネスシーンでは、通信の安定性やセキュリティ面を重視することが重要となります。自分のニーズにあった選択をすることで、SIMフリースマホは大いに活躍するでしょう。
現在使用中のスマホで他社の回線に乗り換えたい、海外出張の予定がある、月々のスマホ利用料金を抑えたい、今の回線に他社回線をもう1回線追加して2回線利用したい、などお考えのお客さまは、SIMフリースマホをご検討してみてはいかがでしょうか。
最後に法人利用に適したワイモバイルのSIMフリースマホを3機種ご紹介します。いずれもワイモバイル法人オンラインストアでご購入いただけます。
2024年4月15日の3Gサービス終了にともない、以下メーカー機種の一部が、動作対象外となりましたのでお知らせいたします。
ご利用いただいている機種が対象外かどうかご確認をお願いいたします。
対象メーカー
一部機種の音声通話の利用が不可となりました。
※ データ通信は引き続きご利用いただけます。
Samsung、京セラ
2024年4月15日に3Gサービスが終了したことに伴い、以下の機種の機能が動作対象外となりましたので、お知らせします。
対象機種
音声通話の利用が不可となった機種
参考